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助産師という仕事:連盟ふくい座談会:福井県看護連盟


連盟ふくい座談会:助産師という仕事福井県看護連盟座談会 助産師という仕事

看護職の中でも、特に女性の生涯に深く関わることになる助産師。かつては主流だった家庭分娩から、病院出産へと変化しつつある時代の中で、現在の助産師にはいったいどのような役割が求められているのでしょうか。
 

助産師は女性の一生に関わる仕事。より良く、より安全なお産をいつも心掛けてきた。

司会

今日は、助産師として活躍されていた方、また現在も活躍されている皆様に語っていただきたいと思います。

最初に助産師を自分の職業として選択された理由をお聞かせいただけますか?

宮永
宮永輝美さん
基幹総合病院の助産師として30年間勤務後、看護専門学校に5年間勤務し後輩の育成に当たった。職務を遂行するに当たり、褥婦の心に寄り添いながら命が第一・安全・無事なお世話をモットーとしていた。

私は、大きな理由といたしましては、出産をされて喜びいっぱいあふれているお母さんと接するのが楽しいと思って助産師の職業を選びました。

川嶋
川嶋きみ子さん
助産師学校卒業後、約30年間地域の専門病院に勤務している。
どんな時も笑顔で楽しく一生懸命取り組むこと、一人一人のお産を大切にし、その人に寄り添っていくことをモットーとしている。

私は産科と小児科の専門分野で、助産師として業務に携わりながらお母さんと赤ちゃんのお世話をさせていただいています。
兄が心臓が悪いので、家族を少しでも助けたいという気持ちがあり、看護師を選んだのですが、学ぶ中で助産師さんの赤ちゃんをとりあげる姿に感動し、助産師を目指しました。

内田
内田敏江さん
基幹総合病院の助産師として定年まで勤務した。仕事に対する姿勢は、緊張感を忘れず接すること、安全・安心のために観察を充分することに心掛けて看護に当たった。

私は定年まで病院で働いて、今は地域の福祉保健でボランティアをしております。
私が高校の時に兄が亡くなったのですが、その時の看護師さん達の姿を見て看護職がいいと思ったのがきっかけです。

川端
川端紀代美さん
総合病院の助産師として12年勤務後 開業助産師として現在地域で活動して17年になる。助産師は女性の一生に関わる仕事であり、女性と向き合いながら一緒に成長していきたいと考えている。地域での子育て支援、命の大切さに関わっていきたい。

私は現在、日本助産師会の福井県支部の支部長をさせていただいております。
もともとは病院にいたのですが、育児のため辞めてその後開業し、今は地域の方で開業助産師としてやっています。もともと医療従事者に興味があり、看護の大学に入って保健師になるか助産師になるか考えたのですが、結局助産師を選択しました。今は、助産師になっていろんな方とお付き合いができてよかったなと思います。

司会

ありがとうございます。

看護職には保健師・助産師・看護師があり、それぞれの役割は当然異なりますが、病院の中では医師や看護師と共同して仕事をされていると思います。そのような中で、助産師としての役割の認識や、助産師としての職能の発揮についてはどうお考えでしょうか。

宮永
昭和初期の頃の沐浴風景

そうですね、私の就職当時は出産が多くて、夜勤は助産師1人に看護師1人とコンビを組んで働いていました。
出産があれば私が主になって先生と一緒に介助し、看護師さんは周りの介助をする感じでしたね。先輩の仕事の内容を一日でも早く覚えてチームワーク良く仕事ができるように努めていたと思います。

川嶋

私は33年間ずっと産婦人科で勤務していましたけど、やはりお産が非常に多くなってきました。
安産であっても、その人にとっては大変なお産だという事を踏まえて、一人一人のお産をより良く、そして安全に助けていくことを心掛けてきました。

内田
昭和60年頃の産科(分娩室)

私が就職した頃は助産師の数も少なかったのですが、ちょうどベビーブームと重なったので、お産の数は月に100ぐらいありました。夜勤は2・8(2人で月8日間の夜勤)になっていたものの、産科病棟の方は助産師が不足し、月15~16回の夜勤をしていましたね。

でも、若くて経験未熟だった頃に『母子手帳に自分の名前がでるよ』と言われ、その時に、私の手に母子の一生の責任がかかっているのだとすごく感じましたね。

川端
病院の助産師は、入院から退院までとその後の外来受診時の関わりまでが主である一方、地域の助産師は、産後の赤ちゃんと母親の健康のチェックから離乳食の作り方など子育てについてまで、幅広くお母さんにアドバイスしていく。

私は施設と地域と両方を兼任しているんですが、施設では母子とは出産から退院まで一週間だけのお付き合いなんですよね。その間に何ができるかを考え、医師と協力しながら、どうしたら安全に楽にお産ができるかを考えてやってきたのが一番大きかったと思います。

地域にいますと、妊娠中から退院した後のケアや、おっぱいの事、育児の事、小学校~中学校の事と関わって、お付き合いするお母さんもいます。
助産師は女性の一生に関わる仕事だな、忙しくて大変だけど良い仕事だな、と最近感じられるようになりましたね。

司会

私も病院に勤務していると、地域の助産師さんたちの役割がずっと続いていくものだということが解ってくるので、施設の中にいながらも同じように、一部分ではなく長く継続して支援していけないだろうかと、今模索している状態なんですよ。

宮永
ベビーマッサージ講習会

助産師の場合、一人のお母さんと妊娠中からお付き合いが出来て、出産を終え子供が成長した段階でも、まだ継続的にお付き合いができますよね。

でも、私たちは施設で働いているので、入院している1週間、または妊娠中外来でたまにお会いした時や、産後1ヶ月後にお会いする、そういう形でしかお会いできないことが多くて。施設では来ていただける時だけの関わりになるので、その後のフォローが続けていけないというのがありますね。

内田

私は病院に勤めている助産師ですが、先日クラス会があって参加したら、同級生に「あなたに赤ちゃん取り上げてもらったよ」と言われたことがあります。
私は全然気づかなかったんですが、そういうつながりもあって、助産師で良かったと思いました。地域に入ってやられるのはすばらしい事だと思っています。

司会

そういういろいろなことがつながっていくことで、信頼に結び付きますよね。